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せかいとことば

世界は言葉によってつくられているし世界は絶えず言葉を生み出しているし。雑多な文章をつらつらと。

午前四時半の静寂と四畳半の閉塞

 午前四時半の静寂と四畳半の閉塞が溶け合うバルコニーの夜に交わる煙が世界との架け橋だったころ、この世のすべてをわかった気になって君だって連れさってどこへだって行けるって信じていたころ。
 ころころと転がっていくビー玉のような心をコントロールするのは難しい、混沌として昏倒しそうな日々を思想ひとつで乗り切ることだ、それは言葉、にしたらあっという間に崩れ去る刹那、うぶな感覚もすっかり鈍ってしまって愚鈍な夕暮れにストーンと落ちる、鈍角三角形であるために研ぎ澄まされた鋭角を併せ持つ感性は慣性力では動かずにつねに加速し続ける膨張宇宙、空中で点滅する三色の灯りがエンドレスにループしてはループ量子重力理論に取り憑かれた苦学生のように不確定、暗くて、どこへも行けないような日々のなかでひび割れた心から現れたさらわれた気持ちがいつの間にか舞い戻った。
 この深淵な夜空をひもといてしまった人はもう戻れない深海を彷徨う深海魚、身体の、すべてを研ぎ澄まして見えた宙に浮かぶ飛行物体エックス、まるで地球とセックスするように一体化し続ける惑星にワープホール、つかの間の永遠を神経の先端で味わう、交わる、粘膜のあたたかみを知って吐息の煙幕のなかで幻覚か現実かわからない連日で、中身を求めたくなって折りたたみできない翼で夢に逃避行。