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せかいとことば

世界は言葉によってつくられているし世界は絶えず言葉を生み出しているし。雑多な文章をつらつらと。

酒を飲む、走る

 意味もなく突然走り出したくなる、という人間なら誰しもが持つ本来的欲求(持つよね?!)のストッパーを容易に外してくれるお酒、がわたしは大好きだ。特に仕事帰りに、それも帰り道を歩きながら飲む缶ビールは最高だ。この地球上にはなんてすばらしい飲み物が存在するのだろうと思う。缶ビールを飲み干し潰してポケットへしまう。意味もなく突然走り出す。周りを歩く人たちはきっと、この人は何か用事があり急いでいるのだろうと思う。しかし残念ながら、仕事の終わったわたしにはもう何も用事はなく、急ぐこともない。そう、何も意味もなく走っているのである。言うなれば、走りたいがために走っている。完全に純粋な純度100パーセントの走り。雪道を転びそうになりながらも、走る。息が切れても走る。酒が回る。それでも走ることをやめない。

 この世界は、お前たちの想像通りにはいかないのだ。所詮貴様らが外部の世界について想定しているものは貴様らにとって都合の良いモデルでしかなく、その埒外に事象はいくらでも存在しうる。走る人がなぜ走っているのか、その理由について、深く深く思考したまえ。