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せかいとことば

世界は言葉によってつくられているし世界は絶えず言葉を生み出しているし。雑多な文章をつらつらと。

消費増税と、価格据え置き風「税抜き表示トリック」について

消費税率が5%から8%に引き上げられてしばらくがたつ。以前までの税率であれば、20円につき1円とキリが良かったため、税抜き価格から税込み価格を暗算で出すことも容易だったという人も多いだろう。
しかし、8%となると、そうもいかないかもしれない。100円につき8円、12.5円につき1円である。来年2015年の10月にはさらに10%へと引き上げられる予定であり、今以上に生活が苦しくなるというのは言うまでもない。

ところで最近お店へ行くと、値札には¥105や¥210など、以前と変わらない慣れ親しんだ価格表示がなされていることが多い。なんだ、便乗値上げどころか増税分も入ってない、価格据え置きってやつね!いえい!なんて思って値札を良く見ると左上には小さく税抜きという文字が。右下には申し訳程度の文字サイズで、税込みの価格表示が。ん?どういうこと?

実は、今までは税込みの総額表示が義務付けられていた価格表示も、昨年の10月から解除され、税抜き表示が可能となったのだ。これは2017年3月までの特例として認められているものであるが、われわれ庶民としては何だか騙されたような気持ちである。
というのもわれわれ消費者は結局、ものを買うときは消費税を払わざるを得ないわけであって、税抜き価格なんてのは何の役にも立たない。ぱっと見、今までと価格が変わっていないようで、会計時にはちゃっかりと値上げ分がとられている。たまったもんじゃない。

さて、この価格据え置き風「税抜き表示トリック」だが、実はこれには増税分とは別に便乗値上げ分が含まれているのである。
つまりどういうことかと言うと、これまで105円(税込み)であった商品は本来は、100円(税抜き)に新しい消費税率8%をかけて108円(込)となるべきところである。単純な話だ。
ところが、この「税抜き表示トリック」を使うと、この商品は105円(抜)となり、新しい税込み価格は 105×1.08=113.4円(込)となる。なんと、5.4円も便乗値上げがされているではないか!これはかなりマザファッキンな事実である。

これを一般に、増税前の2014年3月31日まではx円(込)であった商品として考えてみよう。この商品の税抜き価格は x/1.05 円(抜)であり、増税後の本来の価格は1.08x/1.05円(込)となるべきところである。
しかし「税抜き表示トリック」を用いると、税抜き価格はx円(抜)となり、税込み価格は1.08x円(込)となる。

さて、ここで便乗値上げ分は、後者から前者を引いたもの、つまり
1.08x−1.08x/1.05
で求められる。これを計算すると、およそ0.05x円となる。
つまり「税抜き表示トリック」を用いた場合は、増税分に加えて、これまでの税込み価格の約5%分が便乗値上げされているのだ!ひどい、ひどすぎる!


結論:価格据え置き風「税抜き表示トリック」では、増税前に比べ、およそ5%分が便乗値上げされている


マザファッキン!