せかいとことば

世界は言葉によってつくられているし世界は絶えず言葉を生み出しているし。雑多な文章をつらつらと。

わたしはいつも、このせかいをあいしているし

曇り空がぶわっと晴れた。もう何日も、いや何年も、何回もの季節を薄暗い雲が宙を覆っていたような気さえした、それがぶわっと晴れた。嘘みたいに晴れた。

この曇り空は、もう晴れることはないのだろうとさえ思っていた。やまない雨はない、という言葉をむかし誰かが話していた気がした、けれども、ひょっとしたら一生やまない雨だってありうるのかもしれない。そんな言葉はとっても、無責任なことのように思えた。
しかし、晴れた。晴れ。晴れ晴れしいとはこのことを言うのだろう、青天の霹靂、という言葉はなんだかいまいちよくわからないけれど、もしかするとそんな感じなのかもしれない。

曇り空が晴れて、嘘みたいに晴れて。けれども明日にはまた、曇り空があらわれているかもしれない。それでも、それでもいまは晴れ晴れとした空。いまだけは、晴れた空。
この晴れた日に、何をしようか。こんな晴れた日には、どこへでも行けるような気がして。