せかいとことば

世界は言葉によってつくられているし世界は絶えず言葉を生み出しているし。雑多な文章をつらつらと。

無限の可能性という名の布団の中で眠る

無限の可能性という名の布団の中で眠る、巡る季節に想いをはせながら平和を祈る、まあとにかくこれ以上悪くなることはないから安心しな、邁進しな、と自分に言い聞かせる、飛び交う罵声と葛藤のころ中二、道徳の授業中にフリースタイルラップ、不道徳きわま…

かなしいことがあった日は煙を吐き出すように歌い出す

気づけばあっという間に時間はたち、わたしは裸足で二十歳の原点に立ち返った、振り返った朝の八時、駅前コンビニ前に煙が立ち込み、立ち読みをする月曜日の朝の大名行列、大脳に情熱と冷静の間にこだまするプラットホームは未完成、形而上学的で音を置き去…

口ずさむことでコントロールする混沌を楽しむ

音楽と煙、居眠りしてたら気づけばこんな時間、視姦されすぎて街を歩くのも困難でこんなんで毎日はいいのかって言い聞かせても稼いでもなくなるお金の価値を疑う、ところから連なる言葉は生まれる、打たれる、洪水のような雨と香水の香り、温水になっていく…

惑星として存在している

もうだめだ、もうだめだっていったい何回考えては何回夜になって朝がきてまた夜になってだめになってを繰り返しただろう。そんなことを繰り返していてもまた同じ「だめ」は現れては消えてを繰り返していく。それは何にも進歩もない、どこまで行っても平行線…

眠る、そして歩く

人間ってそもそも欠陥を抱えた生き物なわけ、一日のおよそ三分の一を睡眠に費やさないといけない。人生のおよそ三分の一を何もしていない時間に費やさなければいけない。機械の世界、コンピュータの世界へ行ったら笑われてしまうだろう。そもそもそんな性質…

わたしは死なない

「わたしは死なない」って書こう、書き初め、大きく大きく書こう、今年一年の目標はそれ、達成できたら大きなパーティをしよう、来年の師走にさ、みんなを呼んで、みんなって誰、って話ではあるけれどとにかくみんなを呼んで、大きなパーティをする、いつぶ…

「妄想赤ちゃん」第一回

家に帰ると赤ちゃんがいた。正確に言うと、家に帰ってジャージに着替えてソファに座り、ぼーっと部屋を眺めていると、その存在に気がついたのだった。それは赤ちゃんだった。小さくて、頬はぷくっとオレンジ色に膨れた、赤ちゃん。いつからここにいたのか、…

くるまった夜は眠りについたままで凍っている

希望と絶望と熱望の日々も鉄棒をしている間にすべては回る、くるくる逆上がりをし続けるように回る地球も、時代も回る、回るから眠ってしまうと溶けそう、だめになってしまいそうでこのままずっと起きていたいと思ったのだけども朝は来て、また朝焼けで朝起…

お酒に頼らなくても元気でいたい

年の瀬。一年の反省なんて、ぜったいにしない。だいたい、「年」ってなんなんだ。天文学や物理学の時間を表す基本単位は「秒」だ。秒単位で生きているのだ、わたしは。秒で生きる。 地球でしか通用しない、しかも閏年という誤差が発生したりするような欠陥…

大丈夫、まだなんとか生きていける、わたしは死なない

右を見ても左を見ても上を見ても下を見ても坂道。坂道地獄。保土ヶ谷区のどっか。坂道しかなかった。坂だらけの人生。みたいな。うふ。 坂の上にある大学、高校の同級生がその大学に通っていた。近くの、学生寮に泊めてもらった。まだ十代のころ。国際色豊…

リハビリ 3

頭の中でずっと鳴り響いている音、言葉。それらをかたちにすることは難しい、狂おしい、ほどに移り行く世の中、のなかでなんだか、甲高い声が鳴り響いている、頭の中。裸のまま、街の中を練り歩く裸の王様、収まらない言葉がとめどなく、身体の中を溢れてく…

いいときはいいけど、悪いときはとことん悪い

わたしはむかし、雪の降る街に住んでいた。いまは、まったく降らない街。なんていうか両極端なんだよなあ、雪は降らなければ降らないでいいのだけれど、まったく降らないというのもどこか物足りない。たまには降って欲しい。あわよくば積もって欲しい。市バ…

「わたしの可愛い小鳥」

ドラッグストアで買い物をしていた、葛根湯と、水出し緑茶など、そんなものを購入した。レジで会計をしていると、すこし先にポスターが見えた。「探しています」大きな文字が見えた。ああ、犬か猫でも、いなくなってしまったのかなあ。可哀想に。見つかると…

インドカレー概論〜理論と実践〜

カレーとは何か。カレーと言えばここ日本においても馴染みが深く、学校の給食にさえ出たりする。誰もがあの味を、香りを、容易に想像することができるだろう。 しかし、このカレーの定義を言え、と言われると困ってしまう。これはかつて、カレー専門店を休…

あいするということ

あいしてる、あいしてる。だからそれだけあいしてね。あいしてるから、それだけ、わたしのことを、あいしてね。***** 愛するということ。これはよくよく考えてみるとわけのわからないことだ。辞書で「愛する」という文字をひいてみる。すると、誰かを…

「音楽のエスペラント」むかし書いたやつ

エスペラントは人工言語である。人工言語、という言葉を考えたとき、有史以来人類によって使われてきたあらゆる言語というものは人間の手によって作られたものであって、人工言語であると思うのだが、そういうものたちはそうは呼ばずに自然言語と呼ぶらしい…

「世界のしくみがどうたらこうたら」

肌寒い日だった。肌寒い街で太鼓を叩いていた。寒いので歩きながら叩いていた。客引きのおねえさんに、頑張ってと言われて、お互い寒いねと励ましあったりした。客引きのおにいさんからは、すごいね、かっこいいね、頑張ってねと意味不明の賞賛をうけたりし…

リハビリ 2

言葉と言葉が羅列になって言葉と言葉のつながりが溶けていって言葉と言葉が煙草の煙のようになってどこかへ消えてしまうこと。 街を眺めていた。街のなかを歩いている人はさまざまで、これから家に帰る人、これから街を楽しむ人、そのどちらとも言えない人…

虫の記憶

この間、メキシコや中南米を旅してきた知人と久しぶりに会った。「メキシコに変わった虫はいましたか」という質問を開口一番にしたら、そんな変わったことを聞いてきたのはあなたが初めてだ、と言われてしまった。 基本的に、わたしは虫が好きなのだ。好き…

突発的な感情、夕暮れ

窓際で、煙草を吸っていた。煙草に火をつけると、となりに腰掛けていた犬は、ゲホンゲホンと咳をしながらどこかへ行ってしまった。悪いことをした。 いつものように煙を吸い込むとわたしもむせてしまった。そうだった、この煙草は拾ったものだった。いつも…

うらやましい

うらやましい。うらやましいということを、初めて感じたのはいつだろう。漠然とした気持ちのあつまりが「うらやましい」になったのは一体いつのことだろうか。 それは、うらやましいという言葉を初めて知ったときかもしれないし、それとも、そんな言葉を知…

言葉が逃げていく

言葉が逃げていく。言葉が逃げていくのを感じて、わたしはなきそうになる。言葉が逃げていく。というよりもそれは蒸発して消えてしまう、そんな感じで。そんな感じでわたしの言葉は、蒸発し、わたしのなかから消え去ってしまう。わたしの体内を固体としてめ…

死なないようにするということ

「死なないようにする」 書類の余白に、小さな文字でこう書いてみたのだ。なんだか馬鹿らしい気もするけれど、いまのわたしにとっては、たぶんこれがいちばん、大切なのだと思う。書いて、すぐに消した。 もし、死んでしまったら。わたしが死んでしまったら…

少女

喫茶店の窓越しのカウンターに座ってひとり煙草をふかすわたしを見つめながら歩いていた家族連れの少女は、いったい何を考えていたのだろう。何を思ったのだろう。わたしは少女と少し目が合ったあと、目をそらして、なるべく気にしていない様にふるまった。…

クッピーラムネを食べるということの意味、その本質

ラムネが好きだ。ラムネは本当においしい。コンビニやスーパーに行けば、欲しくなくってもとりあえずラムネは買ってしまう。ラムネと言っても、森永ラムネに代表されるハードタイプや、ジューシーに代表されるタブレットタイプ、そしてクッピーラムネに代表…

ノートに宇宙と書いた

ノートに大きく宇宙と書いたノートに大きな文字で宇宙と書いたそれがなにを意味するかなんてきみは考えなくたっていいんだよそれにどんな意味があるかなんてきみは考えなくたっていいんだよノートに書かれた宇宙は宇宙でわたしは夢中でそれを見つめて見つめ…

九月十六日の日記

九月十六日なんていうか午前という時間帯は大半を睡眠に費やされてしまうわけであってもったいない。だいたい、深夜2時か3時、っていうのはもう午前なわけなのだけれどこれはどうも午後の延長のような気がする、そのくらいに布団へ入ると目が覚めるのは10時…

消費増税と、価格据え置き風「税抜き表示トリック」について

消費税率が5%から8%に引き上げられてしばらくがたつ。以前までの税率であれば、20円につき1円とキリが良かったため、税抜き価格から税込み価格を暗算で出すことも容易だったという人も多いだろう。しかし、8%となると、そうもいかないかもしれない。100円に…

「労働基準法を口語訳してみたら」第一章 総則

※ この記事は 日本国憲法を口語訳してみたら | 株式会社 幻冬舎 のオマージュです。第一条① 労働条件は、働く人が人間らしい生活ができるためのものでなくてはいけないよ。② この法律は最低基準。会社はこの基準に合わせて労働条件を悪くしたらいけないし、…

たまに転ぶ

ほら、赤ちゃんってさ、何もないところでも転ぶじゃない。すとんって。大人もそうだったらよかったのになぁって思うのね。たまに。つまりね、歩いていたらたまに転んでしまうように人間ができていたらよかったのになぁということ。何かにつまずくわけでもな…