せかいとことば

世界は言葉によってつくられているし世界は絶えず言葉を生み出しているし。雑多な文章をつらつらと。

「わたしの可愛い小鳥」

ドラッグストアで買い物をしていた、葛根湯と、水出し緑茶など、そんなものを購入した。レジで会計をしていると、すこし先にポスターが見えた。「探しています」大きな文字が見えた。ああ、犬か猫でも、いなくなってしまったのかなあ。可哀想に。見つかると…

インドカレー概論〜理論と実践〜

カレーとは何か。カレーと言えばここ日本においても馴染みが深く、学校の給食にさえ出たりする。誰もがあの味を、香りを、容易に想像することができるだろう。 しかし、このカレーの定義を言え、と言われると困ってしまう。これはかつて、カレー専門店を休…

あいするということ

あいしてる、あいしてる。だからそれだけあいしてね。あいしてるから、それだけ、わたしのことを、あいしてね。***** 愛するということ。これはよくよく考えてみるとわけのわからないことだ。辞書で「愛する」という文字をひいてみる。すると、誰かを…

「音楽のエスペラント」むかし書いたやつ

エスペラントは人工言語である。人工言語、という言葉を考えたとき、有史以来人類によって使われてきたあらゆる言語というものは人間の手によって作られたものであって、人工言語であると思うのだが、そういうものたちはそうは呼ばずに自然言語と呼ぶらしい…

「世界のしくみがどうたらこうたら」

肌寒い日だった。肌寒い街で太鼓を叩いていた。寒いので歩きながら叩いていた。客引きのおねえさんに、頑張ってと言われて、お互い寒いねと励ましあったりした。客引きのおにいさんからは、すごいね、かっこいいね、頑張ってねと意味不明の賞賛をうけたりし…

リハビリ 2

言葉と言葉が羅列になって言葉と言葉のつながりが溶けていって言葉と言葉が煙草の煙のようになってどこかへ消えてしまうこと。 街を眺めていた。街のなかを歩いている人はさまざまで、これから家に帰る人、これから街を楽しむ人、そのどちらとも言えない人…

虫の記憶

この間、メキシコや中南米を旅してきた知人と久しぶりに会った。「メキシコに変わった虫はいましたか」という質問を開口一番にしたら、そんな変わったことを聞いてきたのはあなたが初めてだ、と言われてしまった。 基本的に、わたしは虫が好きなのだ。好き…

突発的な感情、夕暮れ

窓際で、煙草を吸っていた。煙草に火をつけると、となりに腰掛けていた犬は、ゲホンゲホンと咳をしながらどこかへ行ってしまった。悪いことをした。 いつものように煙を吸い込むとわたしもむせてしまった。そうだった、この煙草は拾ったものだった。いつも…

うらやましい

うらやましい。うらやましいということを、初めて感じたのはいつだろう。漠然とした気持ちのあつまりが「うらやましい」になったのは一体いつのことだろうか。 それは、うらやましいという言葉を初めて知ったときかもしれないし、それとも、そんな言葉を知…

言葉が逃げていく

言葉が逃げていく。言葉が逃げていくのを感じて、わたしはなきそうになる。言葉が逃げていく。というよりもそれは蒸発して消えてしまう、そんな感じで。そんな感じでわたしの言葉は、蒸発し、わたしのなかから消え去ってしまう。わたしの体内を固体としてめ…

死なないようにするということ

「死なないようにする」 書類の余白に、小さな文字でこう書いてみたのだ。なんだか馬鹿らしい気もするけれど、いまのわたしにとっては、たぶんこれがいちばん、大切なのだと思う。書いて、すぐに消した。 もし、死んでしまったら。わたしが死んでしまったら…

少女

喫茶店の窓越しのカウンターに座ってひとり煙草をふかすわたしを見つめながら歩いていた家族連れの少女は、いったい何を考えていたのだろう。何を思ったのだろう。わたしは少女と少し目が合ったあと、目をそらして、なるべく気にしていない様にふるまった。…

クッピーラムネを食べるということの意味、その本質

ラムネが好きだ。ラムネは本当においしい。コンビニやスーパーに行けば、欲しくなくってもとりあえずラムネは買ってしまう。ラムネと言っても、森永ラムネに代表されるハードタイプや、ジューシーに代表されるタブレットタイプ、そしてクッピーラムネに代表…

ノートに宇宙と書いた

ノートに大きく宇宙と書いたノートに大きな文字で宇宙と書いたそれがなにを意味するかなんてきみは考えなくたっていいんだよそれにどんな意味があるかなんてきみは考えなくたっていいんだよノートに書かれた宇宙は宇宙でわたしは夢中でそれを見つめて見つめ…

九月十六日の日記

九月十六日なんていうか午前という時間帯は大半を睡眠に費やされてしまうわけであってもったいない。だいたい、深夜2時か3時、っていうのはもう午前なわけなのだけれどこれはどうも午後の延長のような気がする、そのくらいに布団へ入ると目が覚めるのは10時…

消費増税と、価格据え置き風「税抜き表示トリック」について

消費税率が5%から8%に引き上げられてしばらくがたつ。以前までの税率であれば、20円につき1円とキリが良かったため、税抜き価格から税込み価格を暗算で出すことも容易だったという人も多いだろう。しかし、8%となると、そうもいかないかもしれない。100円に…

「労働基準法を口語訳してみたら」第一章 総則

※ この記事は 日本国憲法を口語訳してみたら | 株式会社 幻冬舎 のオマージュです。第一条① 労働条件は、働く人が人間らしい生活ができるためのものでなくてはいけないよ。② この法律は最低基準。会社はこの基準に合わせて労働条件を悪くしたらいけないし、…

たまに転ぶ

ほら、赤ちゃんってさ、何もないところでも転ぶじゃない。すとんって。大人もそうだったらよかったのになぁって思うのね。たまに。つまりね、歩いていたらたまに転んでしまうように人間ができていたらよかったのになぁということ。何かにつまずくわけでもな…

すこしだけの今日に立ち止まるように

壊れてしまうのだろうなぁわたしもいつかきっと。みたいなことを考えていたのだ。電車に乗りながら。電車に乗る人たちはどこへ向かいどこへ消えて行くのだろうと思ってしばらく考えているとわたしの身体はぐらぐらと揺れてしまってそれが電車の揺れによるも…

とある島の風景と『RADIO ONSEN EUTOPIA』

音楽を聴くと、それに付随するイメージが浮かぶ。そのイメージは思ったよりもかなり長いこと、身体に染み付いているみたいだ。それはいいことでもあるし、悪いことでもあるし。バロック時代の作曲家、ヴィヴァルディの書いたヴァイオリン協奏曲集『四季』は…

「真っ白な雪の上にはカラスが」

「やっぱ、ポエティックに生きないとだめだよね、ポエティックに」 放課後、わたしは駅前のマクドナルドでマックシェイクをすすりながら、そんなことを言っていた。なぁーんて言ってる時点で所詮わたしはポエティックではないのだろうな。本当にポエティック…

読書感想文と、ある友達についてのはなし

むかし、読書感想文というものがあった。むかしと言ってもわたしが小中学生だったころの話で、今も相変わらずあるのだろう、たぶん。読書感想文というのは全然好きじゃなかった。まず、指定図書に読みたいと思えるようなものが一つもなかった。もし、なんで…

「どうでもいい話」

どうでもいい話を書きます。あ、どうでもいい話を書くのに「どうでもいい話を書きます」だなんて、わざわざ前置きをするわたしはなんて紳士なのかしら。この前置きのおかげで、みなさんは、このあとのお話を読む前に「あ、これはどうでもいい話なんだ」と前…

あなた、わたしは世界をつくっているのよ。いつだって。

そうだ、あの話をしよう。あの話を。でも、あの話は言葉にしてしまってはすぐに、崩れてしまうかもしれない。だから慎重に話そう。慎重に、あの話をするよ。***五時になると、時計のチャイムが鳴りだす。それが実際、チャイムなのか、なんなのかはよくわ…

創作について その2

創作活動をしないとだめです。創作活動をしないと人間であることの、その誇りのようなものが、どんどんと損なわれていってしまうのです。それは、文でも、音楽でも、絵でも、パフォーマンスでも、なんでも良くって。とにかく自分の考え、もしくは考え以前の…

創作について

この間、久しぶりに映画を見てきた。「舟を編む」という映画で、三浦しをんの同名小説の映画化。ここでいう「舟」とは、辞書のことで、言葉の大海を渡る舟を表している。登場人物やストーリー展開もさることながら、辞書作りという、我々一般人には到底見当…

「鮮明に」

よくわからない。よくわからない気持ちになる。こういうときはどうしたら良いのだろう。どうするべきなのだろう。みんなは、こういうときにどうしているのだろう。どういう方法が、あるのだろう。***ふと、むかしのことを思い出してしまった。ナガタさん…

あなたが起きているときにわたしは寝ている

目の前には二本の缶ビールがあった。一つはプレミアムモルツの黒で、もう一つはよなよなエールというエールタイプのビール。二本とも飲んでしまおうと思って、思ったのはよかったのだけれども、問題はどちらから先に飲むべきか、ということであった。わたし…

わたしはいつも、このせかいをあいしているし

曇り空がぶわっと晴れた。もう何日も、いや何年も、何回もの季節を薄暗い雲が宙を覆っていたような気さえした、それがぶわっと晴れた。嘘みたいに晴れた。この曇り空は、もう晴れることはないのだろうとさえ思っていた。やまない雨はない、という言葉をむか…

イズムに沈む街のリズム

tutu。とぅとぅとぅ、tu、っと口ずさみながら街んなかを歩いていたのだ。そしたら見たことあるような顔が視界のなかに現れたような気がして、もう少しよく見ると本当に知っている人だった。いまは誰かと話す気分じゃない。誰かと話す気分じゃないときに無理…