せかいとことば

世界は言葉によってつくられているし世界は絶えず言葉を生み出しているし。雑多な文章をつらつらと。

精神のテリトリー

まずはノート開いても何も思い浮かばないときは今日も、昨日の続きをしようと思いながらいつも想像、の中で巡りあうことも交互、にすれ違う人の流れはまるで流れるプールの水中の一つ一つの水の分子の合間にできる無数の電子配列、その極性の上に浮かぶ塵のようなものを集めて作るロボット、どこも何も変わらないのに変わったこととして流れてゆく人生に川の流れを重ね、重ねていくのは自由だがそれを人に強制してはいけない、なぜならばこの世界はこの瞬間に作られては消える、イメージの奥、未明に届く新たな価値観と価値観で悴んだ手と手をつなぐスピード、昔見た記憶も、白くも、黒くも色と色のつなぐ虹のようなグラデーション、浮かべ取る、そして捨ててはつなぐ木の葉の精神を。

Amazonで買った中古CDが音飛びしたので文句を言ったら返品せずに返金してもらえたという話

 先日、Amazonで中古のクラシックのCDを買った。4枚組のCDであったが、そのうちの1枚に音飛びがあった。1枚の中で2曲分がほとんどまともに聴けないという格好だ。

 しかも、それに気づいたシチュエーションが最悪であった。就寝時のBGMとして流しており、眠りについたのとほぼ同じタイミングで音飛びにあってしまったので、うなされたのかと勘違いをしてかなり後味が悪かった。そんなこともあって、苦情を送ることにしたのだ。


 Amazonの会員ページのようなところに、出品者へ返品などの依頼をすることができるフォームがある。そこに「音飛びが激しいので返品または返金をしてほしい」という旨のメッセージを送った。おかげで寝付けなかったとは言わなかったけどね。

 4枚のうちの1枚以外は正常に聴けるけれどすべて返品になってしまうのだろうか、もし返品になったらその前にPCにデータを取り込んでおこう、ふふ、などと悪巧みをしていたところ、その日のうちに返答がきた。全額返金で、しかも返品はしなくていいという。なんてすばらしい話!

 

 ここからは想像だけど、その出品者はかなりの高評価があり、商品数も多いショップであったため、下手に対応をして悪い評価をつけられることを恐れていたのではないかと思う。たかが数千円のCDではあったし、彼らにしてみたら誤差のようなものだったのだろう。ある程度の金額の商品に対しては一律でこのような対応をするように、あらかじめリクスマネジメントした値付けをしているのかもしれない。

 しかし、世の中には私のように苦情を言う人ばかりではないだろう。諦めてしまったり、そもそもすぐチェックをせずに音飛びに気づかなかったり。ダメ元でも、ちゃんと苦情を言葉にして伝えるといいことがあるかもよ、というお話。

石と貝を干す

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 ずっと水槽に入れっぱなしの石と貝、なんとかシュリンプはいっこうに孵化する気配がなかったので水を捨てて石と貝を取り出して窓際に干した。濡れていた石と貝はすぐに乾いた。

 窓際に石と貝を干して、これはなんだかおしゃれだと思った。よくわからんけど、窓際に石と貝があるというのは普通ではない、通常の状態ではそのようなことは起こりえないであろう。普通の暮らしをして普通の幸せを感じる人が果たして、窓際に石と貝を干すだろうか。その非日常性に人は、おしゃれさを見出すのである。

 ありきたりなものを人はおしゃれだと言わない。おしゃれとは日常の微妙な乖離、その機微のなかにこそ存在しうるものであって、それを意図的に作り出すというのは才能の必要なことである。才能のない私は幸運なことに、偶発的におしゃれを手に入れた。

 窓際に佇む石と貝を、乾ききったあともそのまま、風になびかせるのであった。

【DIY】ドアのスピード調整方法(閉まるのが速い/遅い場合)

  ドア。それはあらゆる建物についていて、毎日のように開け閉めされるものであるにも関わらず、あまり手入れのされないかわいそうなものでもある。友人の家に行くとものすごいスピードで閉まったり、逆に閉まるのが遅かったりと不便なドアをよく見かける。

  調整をしてあげると喜ばれることが多いので、調整方法を伝授する。って言うほどでもないくらい超簡単。

 

f:id:fhjnq:20170710235640j:image  ドア上部の付け根の方に、上の写真のような装置(ドアクローザーという)がある。この装置の側面についているネジをドライバーで時計回しに締めればドアの閉まるスピードが遅くなり、反時計回りに緩めればスピードは速くなる。たったそれだけなのだ!

 

  写真は旧式のネジが一つのタイプだが、最近のものはネジが上下に二つ付いているタイプが多い。なぜ二つあるかと言うと、ドアを開けて離した直後のスピード(初速)と、ドアが閉まる直前のスピードと二段階の設定ができるのである。ハイテク!

  上のネジが前者、下のネジが後者のスピードを調整している場合が多い。上のネジを緩めて、下のネジを締めれば「閉じるスピードは速いけど閉まるときの音はうるさくない」という、極めて理想的な状況を作ることができる。

 

  ただ、ネジの調整は微妙な加減が必要で難しいところもあったりする。うまくできない場合は、一度ネジを締めてスピードが遅い状態にして、ネジを一回転ずつ緩めて変化を見ながら調整していくといい。

 

  以上がドアのスピード調整だが、ドアクローザーの取り付け部や、ドアの固定部のネジ自体が緩んでいる場合があるので、これもついでに点検しておこう。開け閉めするたびに異音がする場合は、付け根の可動部を掃除したり、オイルを刺したりなどのメンテナンスも必要だ。

  理想的なドアに調整して、友達や隣人に差をつけよう!

【DIY】ガスコンロの修理方法

 ガスコンロ・カセットコンロは数年使っていればどこかが悪くなる。むしろ日々高温に耐えスープやらなんやらを浴びせられているのだから当然、よく頑張っていると褒めてあげたい。しかし、ガスコンロは構造が簡単だ。修理も簡単にできることが多い。

 まず、ガスコンロの故障には大きく分けて二種類がある。点火しないという場合と、点火はするがスイッチを離すとすぐに火が消えてしまう、という場合だ。この二つにわけて説明する。


※注意 以下の修理は必ずガスの元栓を閉じた状態で行うこと!


【そもそも点火しない場合】

 ガスコンロはガスを出すとともに、圧電素子(電子式ライターについてるやつ。ピエゾ素子ともいう)または電池によりスパーク(火花)を生じさせ、点火させるという仕組みとなっている。

 ガスは出ているが点火しないという場合、スパークがうまく当たっていないというケースが多い。この場合はまずバーナーキャップ(ノズル部分に乗っかってる重いやつ)を歯ブラシなどで清掃し、スパークの当たるべき部分と、スパークが出る針の先端をヤスリやドライバーなどで磨く。その後スイッチを押しても、スパークがうまく当たらず、うまく着火しない場合は針の位置をペンチなどで微調整していくしかない。この調整はなかなか加減が難しいので根気が必要だ。

 また、そもそもスパーク自体がうまく出ない場合は、電池切れの可能性がある。またはスパークにつながる電線や、発生装置に問題があるかもしれない。よほど過酷な使い方をしていない限りそんなことは起こらないと思うが、もしスパークが起きなければ、代わりにチャッカマンを点火装置として使えばとりあえずガスコンロは使える(面倒ではあるが)。

 

f:id:fhjnq:20170705184302j:image奥の針の先端からスパークが出る。スパークがバーナーキャップの出っ張り部分にうまくあたるように調整する。手前側の尖った金属部品は後述の熱電対。


【点火はするがスイッチを離すと火が消えてしまう場合】

 この場合は、立ち消え安全装置が誤作動している場合がほとんどである。ガスコンロは、スイッチを押して着火すると、熱電対という素子が外部と内部の温度差から起電力を生じ(ゼーベック効果という)電磁弁を作動させ、スイッチを離してもガスが出続けるという機構になっている。これがなければ、火が付いていないのにガスが出続けるなんてことが起きてしまい危険だ。この機能を考えた人は偉い。
 先述のスパークの出る針の隣についている、鉛筆の先端のような器具が熱電対だ。この部分が温度を検知しているので、ここが汚れている場合は綺麗に磨く。先端だけが火にあたるように、バーナーキャップから離すようにペンチで動かし調整すると改善する場合がある。
それでもうまくいかない場合、熱電対の配線が絶縁してしまっているという場合がある。ガスコンロのカバーを外し、配線をたどってみよう。断線していたり、途中に接続部分があれば一度外し、ヤスリなどで磨いたあとに再接続してみよう。また電線自体を取り替えてみるという手もある。
 数十年使っているものの場合、熱電対や電磁弁自体が劣化し駄目になっている可能性もある。この場合は部品取り替えになるが、業者に頼むと一万円近くかかってしまうので、素直に買い替えた方がいいかもしれない。

 

f:id:fhjnq:20170705184648j:image熱電対の配線部分。接続部のネジがサビにより絶縁していたため、磨いたら通電するようになった。接続された金属管の内部に電磁弁がある。


【その他の故障】

 そもそもガスが出ていなかったりする場合は、ホースが外れていたり劣化している場合がある。ホームセンターで同じ大きさのホースを買い、交換しよう。それでも駄目な場合は、ガスコンロ内部またはガス管の配管に問題がある可能性もある。この辺は下手にいじると事故の危険があるので、知識がなければ諦めて専門の業者に頼もう。



 ここまで修理方法を述べてきたが、もっとも大切なことは、日頃から定期的にメンテナンスをするということである。汚れなどを放置することが積み重なった結果、故障という現象として現れてしまうのである。調子が悪くなってからメンテナンスをする、という発想は捨てるべきである。

 ガスコンロは仕組みが簡単なだけに修理も簡単だ。ほんの数十分でできる修理でも、業者を呼べば交通費や部品代、工賃など合わせて少なくない費用がかかってしまう。正しいメンテナンス方法、修理方法を覚えて、ガスコンロを長持ちさせよう。


【参考】

ガスコンロピカピカ術!ガスコンロ部分別お掃除方法|リンナイ公式部品販売サイト R.STYLE(リンナイスタイル)
http://www.rinnai-style.jp/info/special/cleanmovie/?=homerecom